北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は3日、金正恩・朝鮮労働党委員長の側近で、
米国との非核化協議を担った金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が2日、
金正恩委員長の芸術鑑賞に同行したと報じた。

韓国の朝鮮日報は5月31日、北朝鮮が2月の米朝首脳会談が物別れに終わった責任を問い、
金革哲対米特別代表、および事務レベルの交渉を行った複数の外務省担当者を処刑したと報道。
金英哲氏については、強制労働と思想教育を受けるために中国との国境近くの施設に送られたと伝えた。
同副委員長は米朝首脳会談に向けてポンペオ米国務長官のカウンターパートを務めていた。

KCNAの報道は、金英哲氏が生存しており、北朝鮮の権力構造の一角にとどまっていることを示唆するものとなった。

KCNAによると、金正恩委員長と妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏は2日、軍関係者の妻らによる芸術パフォーマンスを鑑賞し、
金英哲氏ら「主要な当局者」が同行した。
KCNAは名前を挙げた12人のうち10番目に金英哲氏に言及した。

金英哲氏は4月の最高人民会議(国会に相当)の公式写真で金正恩委員長の後ろに立つ姿が写っていたが、
同月にロシアで行われた金正恩氏とプーチン大統領の首脳会談には同行しなかった。
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN1T400S.html