(朝鮮日報日本語版) トランプ氏に来韓おねだり、韓米首脳電話会談の内容公開で波紋

文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領の電話会談内容を野党議員が公開したことをめぐり、論争が巻き起こっている。
大統領府は23日、「米国大使館に勤めるK外交官を監察した結果、同氏が(野党)自由韓国党の姜孝祥(カン・ヒョサン)議員と通話し、
流出させたことが明らかになった」として、これを「国家機密漏えい」と規定した。これに対して自由韓国党は「国民の知る権利のための政治活動を阻むものだ。
『違法監察』で公務員の口を封じている」と反発した。

■「国家機密」なのに「内容については事実無根」だという大統領府

 姜孝祥議員は今月9日の記者会見で、「文大統領はトランプ大統領と(今月7日に)電話会談した時、『少しでも韓国を訪問してほしい』と
(5月下旬の訪日前の)訪韓を説得した。(これに対して)トランプ大統領は『訪日後、米国に帰る途中で少し立ち寄る形で十分だろう』と答えた」と主張した。
この時、コ・ミンジョン大統領府報道官は「(姜孝祥議員の主張は)全く事実ではない」とすぐに反論した。
ところが、大統領府は反論コメントを出した後、すぐに外交部職員を「情報漏えい者」として疑い、保安調査に着手したとのことだ。

 大統領府は今回、外交部職員だけでなく米国大使館に勤務している軍・国家情報院などの情報要員に対しても「携帯電話の監察」を行ったことが分かった。
問題となった文書は趙潤済(チョ・ユンジェ)駐米大使しか見られない機密文書だったが、複数の大使館職員が回し見していたことも明らかになったという。
大統領府は情報漏えい者だと名指しされたK外交官に対して懲戒処分を取ると共に、外交上の機密漏えい容疑で告発することを検討している。

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