JR東海は26日、静岡県島田市のJR島田駅に停車中だった普通電車2編成から、運転台の一部と行き先表示器が無くなったと発表した。

 車両の窓ガラスなどが壊された形跡はなく、県警島田署は、マスターキーを使って侵入した可能性もあるとみて、窃盗の疑いで捜査している。

 JR東海によると、26日午前4時5分ごろ、構内を巡回中だった警備員が、電車の乗務員室の扉が開いているのを見つけ、乗務員に連絡した。

 それぞれの電車の乗務員が確認したところ、6両編成の中間部に連結されていた先頭車両から、速度を制御する操作レバーなどの装置を含む幅約80センチ、奥行き25センチの運転台がなくなっていた。
 別の6両編成の車両からは字幕式の行き先表示器が外されていた。電車はいずれも前日夜の運行後、駅構内に停車していた。

 JR東海静岡広報室は「運転台の盗難は、あまり聞いたことがない」と話している。これにより列車1本が運休するなど約630人に影響が出た。

https://www.sankei.com/smp/affairs/news/190526/afr1905260017-s1.html