トランプ氏来日へ首都圏厳戒=ゴルフ場・国技館はドローン禁止−炉端焼きでもてなし

トランプ米大統領の来日が25日に迫り、日本政府はテロ警戒や受け入れ準備に万全を期す方針だ。
トランプ氏の訪問予定地は22日付でドローン(小型無人機)の飛行禁止区域に指定した。
空港や繁華街などに多数の警察官を配置し、首都圏は厳戒態勢となる。

トランプ氏は令和改元後初の国賓として、25日午後にメラニア夫人とともに専用機で東京に到着する。
皇居近くの「パレスホテル東京」に宿泊、28日まで3泊4日と比較的長めの滞在となる。

米大統領の国賓としての来日は2014年4月のオバマ氏以来。その際は2泊3日で、夫人は同行しなかった。
外務省幹部は「米大統領が日本に3泊もする。これでもか、というくらい緊密な日米の姿を見せつけることが、
中国、北朝鮮、韓国、ロシアとの関係を考える上で重要だ」と語る。

26日は首相がトランプ氏を終日もてなす。午前中から千葉県茂原市のゴルフ場「茂原カントリー倶楽部」でプレー。
コース整備を助言した青木功プロも参加する方向だ。夕方には東京・両国国技館で大相撲夏場所の千秋楽を観戦する。
首相夫妻による非公式夕食会は、東京・六本木の炉端焼き店で開くことにしている。

日米首脳会談は27日午前から東京・元赤坂の迎賓館で行い、両首脳は午後に共同記者会見に臨む。
この日、トランプ氏は皇居で天皇陛下と会見。宮中晩さん会も開かれる。

28日は神奈川県横須賀市の海上自衛隊基地に停泊中の護衛艦「かが」に両首脳がそろって乗艦する。
かがを含む「いずも」型は事実上の空母に改修され、米国の最新鋭ステルス戦闘機F35Bが搭載される計画だ。

政府はドローンを悪用した上空からのテロに目を光らせる。
外務省はパレスホテルや茂原カントリー、国技館などを25〜28日の間、ドローン飛行を禁じる対象区域とした。




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