北海道猿払村の沖合にあり、波や流氷による浸食が指摘されている「エサンベ鼻北小島」を第1管区海上保安本部(北海道小樽市)が調査した結果、目視で確認できなかったことが24日、分かった。

 海保は潮の干満などデータを精査するが、消失と判断されれば領海が狭まる可能性がある。

 小島は北海道北部の猿払村の沖合約500メートルにあり、1987年の調査では平均海面より1.4メートル高いことが確認された。
昨年、地元住民から「島が見えない」との情報が寄せられ、海保が今月20〜24日に目視などによる調査を行った。

 調査を終えた同管区の関係者は「島かどうかの確認はできず、今後の調査結果次第では領海が狭まる恐れがある」と指摘。
潮の満ち引きや平均水面などの詳細なデータをまとめるという。

 国連海洋法条約は、島を「満潮時においても水面上にあるもの」と定義している。
ただ、満潮時に水没しても、低潮時に水没しなければ、領海の基点となる「低潮高地」として認められる。 


小島消失か、海保確認できず=領海狭まる恐れも−北海道沖
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190525-00000012-jij-soci