アイヌ民族と沖縄の平 和と友情を願って静かに祈りをささげる供養祭の参加者ら=17日、糸満市真栄平の南北之塔前
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190524-00000021-ryu-000-1-view.jpg

 【糸満】アイヌ民族と連帯するウルマの会(まよなかしんや代表)は17日、沖縄戦で亡くなったアイヌ民族の兵士や沖縄県民のみ霊を慰めるアイヌ民族の供養祭(イチャルパ)を糸満市真栄平の南北之塔前で開いた。北海道や関東、関西など県外から約30人のほか、ウルマの会のメンバーや真栄平区民も参加し、アイヌと沖縄の平 和と友情を願って祈りをささげた。

 アイヌ民族と連帯するウルマの会は、「『北方領土の日』反対! 『アイヌ新法』実現! 全国実行委員会」と共催で毎年、沖縄が日本に復帰した5月15日前後に供養祭を開催している。今年で20回目。

 北海道旭川市の川村アイヌ民族記念館館長で旭川アイヌ協議会会長の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさん(68)は「私たちは言葉と文化を奪い取られ、琉球の人とほとんど同じ扱いを受けた。これからもずっと南北之塔で慰霊を続けていきたい」と話した。

 川村さんらはアイヌの民俗衣装に身を包んで火を囲み、火の神と沖縄の土地の神にお神酒をささげ、アイヌ語で祈った。女性たちは、果物や菓子などを半分食べて半分を先祖に供え、静かに祈りをささげた。

5/24(金) 14:39配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190524-00000021-ryu-oki