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夕張保険金殺人事件とは、1984年(昭和59年)に北海道夕張市鹿島(大夕張)で発生した、火災保険および生命保険の保険金詐取を目的とした放火殺人事件。

首謀者の暴力団組長夫婦が実行犯に放火を指示して犯行に及んだものとされ、夫婦は首謀者として死刑の判決。

恩赦による減刑を期待して控訴を取り下げ、自ら刑を確定させたが、期待に反して恩赦は行われず、戦後初めて夫婦2人ともに対して死刑が執行された。

H夫婦は直ちに札幌高裁に控訴したが、1988年(昭和63年)10月に突如として控訴を取り下げ、死刑が確定した。
妻は戦後の日本において4人目の女性死刑囚となった。

ただし、恩赦の対象となるには刑が確定していなければならず、裁判が継続中の者は恩赦の対象にならないため、夫婦は恩赦の対象に選ばれるためにわざと控訴を取り下げたものであった。

当時、弁護士の提案などにより、H夫婦の他にも恩赦を期待して控訴や上告を取り下げた被告人が少なからず存在した。
しかし、H夫婦の期待は外れ、昭和天皇崩御に際しては、懲役受刑者や禁錮受刑者、死刑確定者に対する恩赦は一例も行われなかった。

その後、皇室慶事に伴う恩赦が1990年(平成2年、新天皇の即位)と1993年(平成5年、皇太子の成婚)の2度行われたが、いずれもH夫婦が恩赦の対象に選ばれることはなかった。

恩赦の期待を絶たれたH夫婦は、
1996年(平成8年)5月に
「死刑判決を受け、精神的にも不安定で法律の知識もないままに恩赦があると誤認した」
などとして札幌高裁に控訴審の再開を申請したが認められず、
最後の望みを託して最高裁に提出した特別抗告も1997年(平成9年)5月に棄却され、同年8月1日に札幌刑務所において夫婦とも死刑が執行された。

ザマア(爆笑www