河野外相発言で浮き彫りに…価値観が根本的に違う日韓は歩み寄れるのか?
法や約束よりも感情を優先させたままでは、韓国と未来を語れない

(略)

国際社会で法やルールを無視し、感情を優先させれば紛争が起きるのは当然だ。
感情は日々変わるし、どうすれば感情が良くなるのか、悪くなるのか明確では無いので、いつ約束をひっくり返されるのか分からない。
感情を優先する国とは将来を見通す約束を結ぶことは出来ない。
法律や条約、ルール、約束を守るという価値観さえ共通していれば、対立する歴史や異なる文化を持つ国同士でも、将来を見通す約束を交わし、双方にとって利益のある関係を目指す事が出来る。

韓国政府は、国家間の約束である慰安婦問題に関する日韓合意を、元慰安婦や国民の感情を理由に一方的に反故にした。
徴用工に関する問題も、「被害者の苦痛や癒し」など感情的な文言を出すだけで、具体的な解決策は一切出していない。
残念ながら、感情よりも法やルール、約束を守るという価値観が共有出来ていないと言わざるを得ない。

全く先が見通せない日韓関係を改善する方法は、実はシンプルだ。日韓両国が約束を守ればいい。ただそれだけだ。

2015年の日韓合意で慰安婦問題は「最終的かつ不可逆的に解決」すると約束したのは、日本政府だけではない。韓国政府も約束している。
1965年の日韓請求権協定で、元徴用工の補償について「完全かつ最終的に解決した」と約束したのは日本政府だけではない。韓国政府もそう約束している。
韓国政府は2005年に請求権協定を再検証した時にも、徴用工問題は解決済みという結論だった。
朴槿恵前大統領も逮捕される前、「こんな判決が出れば大恥になる」と言っていた程だ。
それにも関わらず、「我が国の司法が判決したのだから、条約違反だとしても諦めて賠償金を払え」と言い張る今の韓国政府とは、正常な関係を結ぶ事は出来ない。

日本政府は約束を遵守している。韓国政府は、過去に交わした約束や条約を無かった事のように振る舞うのではなく、自分たちが交わした約束から逃げずに真摯に向き合わなければならない。
感情を優先する政策を韓国国内で取る分には一向に構わないが、外交からは排除するべきだ。

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