米娯楽企業ハードロック・インターナショナルのジェームズ・アレン会長は21日、同社が北海道苫小牧市で
開業を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)に、50億ドル(約5500億円)超を投じる意向を明らかにした。
ニューヨークで時事通信のインタビューに応じた。

IRをめぐっては、国の基本方針の公表が遅れる見通しとなり、早期の実現には不透明感が漂っている。
一方、アレン会長は北海道での集客に自信を見せ、カジノ開業に強い意欲を示した。

アレン会長は、実現すれば投資規模は最終的に「50億ドルを超える」と説明。
施設での直接雇用が4000人超となるほか、取引業者なども含め、1万人を超える雇用創出効果があると述べ、地元への貢献をアピールした。

IRをめぐっては最大3カ所の枠をめぐり全国の自治体が誘致合戦を繰り広げている。
アレン会長は、来年前半にも北海道が立地先に決まることに期待感を示し、
同社がIR事業者に選定されれば2022〜23年にも開業したいとの意向を明らかにした。
アレン会長は、観光地として知名度が高い北海道は、「国内外から人を呼び込むのに適した場所だ」と強調した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019052200640&;g=eco