長期で糖質制限すると…老化早まる? マウス実験で判明
https://www.asahi.com/articles/ASM5K43YFM5KULBJ004.html

米やパンといった主食をとらず、たんぱく質などでカロリーを補う
「糖質制限」を長期間続けると、老化が早まる可能性があることが、
東北大の都築毅准教授(食品機能学)らのマウスを使った実験でわかった。
静岡市で開かれている日本栄養・食糧学会の大会で19日に発表する。

糖質制限は、短期間行うと内臓脂肪を減らしたり、血糖値を下げたりする効果が報告されている。
都築さんらは寿命が約1年のマウスを3グループに分け、
合計のカロリーは同じで内訳を「標準的」「低糖質・高脂肪」
「低糖質・高たんぱく」にした飼料をそれぞれ与えた。

「低糖質・高たんぱく」の飼料は、糖質によるカロリーは2割に抑え、
残りを乳たんぱくで補った。人間が3食全て主食を抜いた状態に相当する厳しい糖質制限だ。

その結果、「低糖質・高たんぱく」のマウスは、「標準的」と比べて寿命が
約2割(8〜9週間)短かった。腸内で乳酸をつくる細菌が減っており、
腸内環境が悪化してがんなどになりやすかったとみられる。
短期の記憶力を測ると「標準的」のマウスに比べ、半分程度だった。