立憲民主が「安定的な皇位継承を考える会」開催も出席者5人

 立憲民主党は15日、国会内で「安定的な皇位継承を考える会」(会長、海江田万里元経済産業相)の会合を開いた。
新元号「令和」最初の開催となったが、出席者は5人にとどまり、皇室問題に対する関心の低さを露呈した。

 「世論調査で、女性宮家や女性天皇に関する国民の意見が出ている。これはこれとして参考にしながら、政党として問題を議論していきたい」

 海江田氏は会合でこう述べ、安定的な皇位継承のあり方について、党として積極的に取り組む考えを示した。
6月上旬までに党の提言をまとめる方向で、出席者の1人は「立法府で取りまとめた案を政府が検討し、その上で立法府で議決する形が取れたらベストだ」と述べた。

 立憲民主党は最近、男系継承の伝統を変えることになる「女系天皇」や、女性皇族が結婚後、宮家を立てて皇室に残り皇族として
活動する「女性宮家」を前向きに議論する姿勢をアピールしている。賛成する世論が大きいとみて、夏の参院選で積極的に訴えることも念頭に置いている。

 とはいえ、今回の出席者は海江田氏や山尾志桜里衆院議員ら5人にとどまり、記者団からは「われわれの方が多い」との声も漏れた。
国民の前に、まずは党内の理解を求める必要がありそうだ。(千田恒弥)

https://www.sankei.com/politics/news/190515/plt1905150026-n1.html

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