宮崎「いや、なにを犬に狂ってるんだ、バカってね(笑)。
人の犬に悪口言ってきてね、それで、喧嘩したんですから(笑)。汁かけ飯がなぜ悪いってね。
僕は汁かけ飯で犬飼ってたんですよ。それで17年も生きましたからね。だけど、押井守は、なんか犬のために伊豆に引っ越ししたでしょう。
家の周りに犬の通路作ったりしてね、そのバカ犬をさ、雑菌に対する抵抗力がないから外に出さないとかね。
それを聞いたとき、なにやってんだこいつ、って思ったんですよ。大体、ブリーダーってみんな胡散臭い顔してるでしょ(笑)。
押井さんに言ったんですけどね、『そんなに犬が好きなら、愛犬物語作れ』って。
くだらないもの作ってないでね。人間の脳みそが、電脳がどうのこうのなんて、そんなんじゃなくてね。
わかるんですよ。士郎正宗の『攻殻機動隊』は読みましたもん。
これ全部入らないから、どうせ適当に全部意味ありげに語るんだろうって。意味ありげに語らせたら、あんなに上手い男いないですからね(笑)。
『機動警察パトレイバー2 the Movie』のときなんか、まいりましたもん。
なんか意味ありげだなあと思っていたら、『しょせん意味などないんだ』ってね(笑)。おかしいなあと思うと、先回りして言うんですよね。
実に語り口は巧妙なんですけど、要するに押井さんが言ってるのは、東京はもういいやってことなんだろう、だから、伊豆に行って犬飼うんだろうって。
自分が短足だからって、短足の犬飼うなってね。そのバカ犬がさ、家の中にウンコとかおしっことかしてると聞くと嬉しくてね」