文大統領“屈辱” 米韓首脳会談たった「2分」 北への制裁解除熱望も成果ゼロ夕刊フジ4561
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 ドナルド・トランプ米大統領が、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談で「冷淡」姿勢を貫いた。
北朝鮮への制裁解除や、南北共同事業再開を熱望する文氏に対し、トランプ氏は否定的見解を示したのだ。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との3回目の首脳会談についても、急がない方針を打ち出した。
米韓首脳がサシで話した時間はわずか2分程度で、踏み込んだ交渉はできなかったとみられる。
「大韓民国臨時政府発足100周年」という重要な記念日に、
自国を留守にしてまで訪米した文氏だったが、ほぼ、「成果ゼロ」で終わったようだ。
 「今は適切な時期ではない。(北朝鮮が『完全な非核化』をして)適切な時期を迎えれば、大きな支援が行われるだろう。
韓国、日本、多くの国々も支援に手を挙げると考えている」

トランプ氏は11日午後(日本時間12日未明)、ホワイトハウスで行われた米韓首脳会談の冒頭、こう断言した。
報道陣から、南北共同事業である開城(ケソン)工業団地や、金剛山(クムガンサン)観光再開について
問われたことに対する回答だった。
昨年6月と今年2月に続く、正恩氏との3回目の米朝首脳会談についても、トランプ氏は
「可能性はあるが、急ぐつもりはない」といい、米国の求めるビッグディールは「核兵器を取り除くことだ」と明言した。

「従北」の文氏には、「ゼロ回答」に等しい通告だった。
以前から、文氏は世界各国を訪問して、北朝鮮に対する制裁解除を呼びかけてきた。
今年1月の年頭記者会見では、開城工業団地と金剛山観光の再開に意欲を見せていた。
同盟国の韓国に対し、「冷たすぎる」ようにも見えるトランプ氏の対応は、会談時間にも表れていた。
韓国・聯合ニュースによると、トランプ氏と文氏の2人きりの会談は29分間行われたが、
報道陣との質疑応答が27分間続き、実際の会談は2分程度だったのだ。

決して、トランプ氏に時間がなかったわけではない。報道陣とのやり取りでは、
ゴルフのマスターズ・トーナメントについて「誰が勝つと思うか?」と聞かれ、
タイガー・ウッズなど有力選手の名前まで挙げて冗舌に答えていた。