紙幣刷新へ 1万円は渋沢栄一、5千円は津田梅子
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43505090Z00C19A4MM8000/
新しい日本銀行券のイメージ
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政府・日銀は2024年度前半に千円、5千円、1万円の各紙幣(日本銀行券)を一新させる。
麻生太郎財務相が9日午前に発表した。刷新は04年以来。千円札の図柄は北里柴三郎、
5千円札は津田梅子、1万円札は渋沢栄一になる。
「平成」から「令和」への改元機運を盛り上げる。
自動販売機などの関連需要が生まれるため、景気刺激の効果もありそうだ。

渋沢栄一は第一国立銀行(現在のみずほ銀行)など数多くの企業を設立し、
日本の資本主義の父とされた。1万円札の図柄変更は1984年に聖徳太子から
福沢諭吉になって以来となる。

津田梅子は津田塾大学の創始者で、特に女子の英語教育の指導に注力した。
5千円札は現在の樋口一葉に続き、女性の図柄となる。

北里柴三郎は日本における近代医学の父として知られ、感染症予防や
細菌学の発展に大きく貢献した。ペスト菌を発見した功績もある。

新紙幣には最新の偽造防止技術などを用いる。政府は5月1日から元号を
令和とする発表に続いて、紙幣の刷新も発表した。心理面の好転を狙い、
個人消費の喚起など経済効果も期待しているとみられる。