アジア・サッカー連盟(AFC)は6日、クアラルンプールでの総会で役員選挙を行い、AFC選出の
国際サッカー連盟(FIFA)理事選で日本サッカー協会の田嶋幸三会長(61)が再選を果たした。
任期は4年。田嶋氏は2度目の挑戦だった2015年に初当選し、日本人で4人目のFIFA理事となった。

 イランの候補が立候補を取り下げ、5枠を7人で争った。田嶋氏は46票のうち38票を獲得し、
パテル氏(インド)と並んでトップで当選。このほかモハンナディ氏(カタール)、杜兆才氏(中国)、
アラネタ氏(フィリピン)が選ばれ、鄭夢奎氏(韓国)とセビティ氏(サウジアラビア)が落選した。
女性の1枠はキロン氏(バングラデシュ)が選ばれた。

 韓国紙の中央日報(電子版)は6日、鄭氏の落選について「韓国サッカーの行政力の
国際的地位維持にも赤信号が灯った」と危機感を募らせた。「中東と東南アジア、東アジアが
まんべんなくFIFA理事のポストを確保した中で、鄭会長は中国と日本に押されて席を失った
格好となった」と解説した上で、「2017年のFIFA評議会新設とともに2年任期の委員に当選した
鄭会長が再選に失敗したのは国際サッカー界で韓国の声を伝える重要なルートが消えたことを
意味する」と指摘した。
https://www.sanspo.com/soccer/news/20190407/sci19040711140005-n1.html