東村高江の米軍北部訓練場の「N1」地区出入り口前で3日、市民が監視のために使用していたテントや椅子、プラカードなどが在沖米海兵隊によって撤去された。

市民らは4日朝から新たにテントを建てて抗議活動を続けている。
米海兵隊は取材に「地位協定に概説されている権利・法的権限に従い、米軍の敷地の境界にあったため撤去した」と説明した。

一方、ヘリパッド建設に反対する市民は「長年の拠点が通知もなく勝手に撤去された。ここは米軍の敷地ではない」と反発した。

テントは県道70号の路側帯に2張り設置。「ヘリパッドいらない住民の会」の女性(58)は、この場所でヘリパッド反対の抗議を12年続けてきた。
2015年に「N4」地区入り口前でも、何者かにテントが撤去されたことを振り返り、
「発信の場所。私たちには人権がないのかなという思い」と肩を落とした。

別の女性(48)は「誰がどこに持っていったのか、何も説明がなかった。力ずくでの排除がまかり通る現状に危機感を感じる」と怒りの声。
抗議市民の男性(48)は「米軍に持っていく権利はないし、やり方に疑問を感じる。ひどい」と憤った。

一方、米海兵隊は「18年6月以降、沖縄防衛局と撤去を協議していた。所有者は、撤去物について防衛局に主張することができる」としている。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/405416
https://www.okinawatimes.co.jp/mwimgs/5/4/-/img_5402aeb6bd9fcfe28f05268cc02afad18418696.jpg