若者のあいだで今、黒いマスクが流行している―― 
2019年に入ってからマスコミ各社が報じているこのニュースに、一部ネット上で疑問の声があがっています。

 各社の報道に共通して見られるのは「黒マスクのルーツは韓国で、K-POPアーティストらが使用していたことから広まった」といった内容で、
韓流ブームの一種のような説明に納得できない人が現れているもよう。“黒マスクブームの火付け役”は一体誰なのか、調査してみました。


「韓国ルーツの黒マスクが今人気」はどこまで本当か

 今回は、主にGoogle検索の「期間指定」機能を使い、2019年から各年で、Webメディア、ブログの記事を調べていきました。
先述の通り、年が明けてから新聞やテレビでは「今じわじわ流行している黒マスク」
「K-POPアーティストらが着用し、日本で広まった」といったニュースが現れていますが、数年前にはこれと大きく印象が異なる記事も。

 例えば、「サイゾーウーマン」は2014年の時点で「昨今、若者を中心に流行している黒いマスク」と始まる記事を掲載。
その翌年には「AERA dot.」も「東急ハンズによると、この冬一番売れているのが黒色のマスクで若い男性に人気」と紹介しています。
黒マスクブームは2019年になって起こったものではなく、少なくとも約5年前からメディアに取り上げられているのです。

 ちなみに、単語の検索傾向が調査できる「Google Trends」で、「黒マスク」の人気度が一気に上昇したのもこのころ。
2014年以降、マスク需要の増減に合わせてか、冬から春にかけて関心が最大になり、夏ごろに最低になるサイクルを繰り返しています。



「黒マスクのルーツは韓国」って本当? 2019年に入ってから各社が報道 → ネット上で疑問の声
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/13/news108.html
https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/13/l_ms3165_190313mask01.jpg
https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/13/l_ms3165_190313mask02.jpg