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横領以外にも物件を無断で譲渡してたらしい

大和ハウス工業は13日、中国・大連市の住宅販売の関連会社で、約234億円の会社資金が不正に引き出されたと発表した。
中国の合弁先から派遣された取締役の中国人男性2人と出納担当者の中国人女性の計3人が関与したとみられるという。
現地の捜査当局に業務上横領罪などで刑事告訴する手続きを行っている。

大阪市内で会見した芳井敬一社長は「大変ご迷惑をおかけした。心より深くおわび申し上げます」と陳謝し、
「関連会社でガバナンスが甘くなっていた」と悔やんだ。

関連会社は「大連大和中盛房地産有限公司」。現地の建設会社と合弁で2005年に設立し、分譲マンションの販売、開発を行っている。
不正を行ったとみられる3人は親族で合弁先の建設会社を経営している。

大和ハウスによると、関連会社の経理担当者から今月12日、預金残高と帳簿で金額の差異があると報告を受け調査を開始。
2015年からインターネットバンキングを通じ不正に送金された形跡があり、約14億1500万元(約234億円)が使途不明金になっていた。

3月7日に出納担当者の女性が会計書類を持ち出そうとしているのを現地社員が発見。
それを機に女性が出社しなくなったことを怪しみ、帳簿などを確認したという。

合弁先の建設会社は昨年夏、関連会社が開発した物件を無断で譲渡していたことが判明。
大和ハウス側は合弁解消の方針を固め、両社の対立が深まっていた。

全額が回収できなかった場合、約117億円の持分法投資損失を計上する見込み。
大和ハウスは関連会社の内部統制システムを見直すとともに、第三者委員会を立ち上げ、全容解明と今後の再発防止策を検討する。

https://www.sankei.com/west/news/190313/wst1903130040-n1.html