韓国大統領、海洋摩擦に警戒感=「独島」艦に搭乗、国防力強化訴え
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030501000&;g=int
韓国の文在寅大統領は5日、南部・昌原の海軍士官学校で演説し、「世界四大軍事強国が朝鮮半島を囲んでおり、海をめぐりさまざまな摩擦も表面化している」と述べ、
「海洋管轄権、航行の自由の確保など、自国の海洋戦略を力で支えるため、海軍力を拡充している」と警戒感を表明した。

 その上で「わが海軍もこれに対応していかなくてはならない。平和をつくるためには一層強力な国防力が必要だ」と強調した。
大統領府が演説内容を公表した。

 「四大軍事強国」は米国、ロシア、中国に加えて日本が含まれる。竹島の領有権をめぐる対立や
韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射問題には直接言及しなかったが、洋上での摩擦を念頭に国防力強化の必要性を訴えた。

 代表取材団によると、文氏は演説に先立ち、沖に待機していた島根県竹島の韓国名を冠した揚陸艦「独島」に搭乗した。
「周辺国に海軍力を誇示し、海洋主権を守る意志を強調する意味がある」(大統領府当局者)という。