「無趣味になっていく日本人」の実態と背景事情
2/19(火) 5:50

(中略)
平成で進んだ「趣味離れ」、遊ばなくなった日本人

とはいえ、ランキング全体に関して言えば、20年間で
いちばんはっきりとわかる変化は、生活者の「趣味離れ」です。

4時点以上で継続的に聴取している50項目の趣味・スポーツのうち、
2018年にスコアが過去最低を更新したものは、なんと29項目。
全体の6割にも及びます。

趣味やスポーツに関する別の設問をみても、

●「1年を通じて、楽しんでいる趣味がある」
1998年60.2%→2018年49.1%(-11.1ポイント、過去最低)

●「1年を通じて、何かスポーツをしている」
1998年33.3%→2018年24.5%(-8.8ポイント、過去最低)
●「スポーツのグループ・サークル・団体に参加している」
1992年24.0%→2018年15.1%(-8.9ポイント、過去最低)
●「趣味のグループ・サークル・団体に参加している」
1992年23.6%→2018年14.7%(-8.9ポイント、過去最低)
 と、いずれも20年間でジリジリと下げ、直近に最低のスコアをつけています。

「趣味離れ」の背景にはさまざまな要因があるのでしょうが、
影響が大きそうなものを挙げるとすればやはり「お金」の問題があるでしょう。

総務省「家計調査」によれば、20年ほど前、1997年の可処分所得は49万7000円なのに対して、
直近2017年では43万5000円と、87%程度の水準に。
趣味を続けたり、掘り下げていこうとすれば、どうしてもある程度お金がかかるもの。
団体やサークルに入れば月謝などもかかってくるでしょう。
昨今のフトコロ事情の厳しさが、趣味を持ちにくい・
続けにくい状況を作り出している可能性は高そうです。
(後略)
https://toyokeizai.net/articles/-/265582