2018年12月、ソーシャルメディアのユーザーは「AIロボットが日本で29人の科学者を殺した」とのニュースを短いビデオと共に拡散し始めた。
このビデオは、2018年2月、環境問題研究者かつUFO研究者のリンダ・モールトン・ハウが、ロサンゼルスで行ったプレゼンテーションである。
ハウはそのプレゼンテーションで、主にAIの危険性、そしてエイリアンとの遭遇、アブダクションについて語った。
そして、ハウはプレゼンテーションの初めにこう述べている。

「今週、日本のトップのロボット企業で、軍用に開発されている4台のロボットが研究室で29人の人間を殺す事件がありました。
恐ろしいことには、ラボの作業員が2台のロボットを停止させて3台目のロボットを分解したが、4台目が自分自身を復元し始めたことです」。そしてハウはこう続けた。
「このニュースは決して公にはならないでしょう。これを公表することで、ロボティクス企業は多くのものを失うし、何より日本政府がAIロボットの兵士を欲しがっているからです」

ハウはその情報の出所、殺人があった研究室の名前、殺害された科学者の名前を特定しなかったが、この情報は米国のSF愛好者間で一気に拡散した。
しかし、その裏を取る者は誰もいなかった。このニュースはハウがプレゼンテーションで、聴衆の興味をつかむために使ったフェイクニュースだった可能性も否定できない。

https://tocana.jp/2019/02/post_63935_entry_4.html