移民の少女を狙った暴行事件、独ベルリンで相次ぐ 憎悪犯罪か
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警察によって張られた立ち入り禁止区域用のテープ。ドイツ北部リューベックにて(2018年7月20日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ドイツの首都ベルリンで10日、いずれも外国人の少女を狙った暴行事件が2件発生し、警察が捜査を行っている。移民への憎悪が犯罪の動機となっている可能性があるという。

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 一連の事件は、まず8日午後にベルリン東部のマルツァーン(Marzahn)地区で発生。15歳と16歳のシリア人少女の顔を男が繰り返し殴り、逃走した。けがをした少女らは病院で手当てを受けた。

 警察の発表によると、襲撃する前に男は「両方の少女らを排外的な言葉で侮辱した」とされる。

 さらに同日夜、今度はノイケルン(Neukoelln)地区で2件目の事件が発生。警察によると、女が12歳の少女のスカーフをはぎ取ろうとし、外国人に対する嫌悪の感情を示しながら、少女の髪の毛を引っ張った。

 警察の発表では、女はさらに護身用の催涙スプレーで脅し、血が入っていたとみられる注射器で少女を何度か刺そうとしたという。女は警察が現場に駆けつける前に逃走した。

 欧州で難民危機が高まった2015年、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は、内戦や迫害を逃れてきた人々に対し国境を開くことを決定。以来、主にシリアやイラク、アフガニスタンから100万人超の難民や移民が流入したことで、極右勢力や反イスラム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の躍進につながった。