古谷氏は続いて「沖縄」が差別の対象となっていく話へと論を進めるのだが、この文章はネットを中心に話題となり、ツイッターでは多くの人がこれを取り上げた。
立憲民主党の公式アカウントもそのひとつだったのだが、それに対して小林氏のアシスタントである時浦兼氏が党に抗議文を送ったのだ。その一部には、こう記されている。
「この記事には、小林よしのりに関して極めて重大なデマが書かれています。
記事では、2014年〜2015年頃に最盛期を迎えたネット右翼によるアイヌに対するヘイト運動について、『この運動の最前線に立ったのは、漫画家の小林よしのりであった』と断定しています。
 しかし、小林がアイヌについて著作を行ったのは2008年から09年にかけてで、しかもその内容にヘイトを煽るような要素もなく、2014〜15年頃のヘイト運動の『最前線に立った』などという事実は一切ありません。」
 時期が問題だというのなら、先述したように2014年になって吹き荒れた「アイヌ民族否定」の論者たちのイデオローグは小林氏であったし、その考えは以前と変わらないことは対談でも確認したのだから、古谷氏の記述は完全な間違いとはいえない。
私はツイッターでそういった発言を行った。
 するとその後、小林氏は連載作品の中で、古谷氏や私を「真実を語る者の口封じだ」「彼らこそ真の差別主義者だ」というおなじみの論法で批判し始めたのである。


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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190211-00010000-tsukuru-soci