夏の参院選で野党候補を束ねる「統一名簿」構想をめぐり、野党間で論争が起きている。自由党の
小沢一郎代表らが比例区の共闘策として実現を呼びかけるが、野党第1党・立憲民主党の
枝野幸男代表は「迷惑だ」と完全拒否する。なぜ、そこまで強く否定するのか。そもそも統一名簿に
効果はあるのか。

 その発言は1月30日の記者会見で飛び出した。
 「立憲が統一名簿に加わることはあり得ません。やりたい方は、我が党以外で進めてください。
これ以上、我が党に持ちかけられるのは迷惑だ」。枝野氏はまくし立てた。

 立憲最大の支援団体である連合の神津里季生(りきお)会長は前夜、東京都内で小沢氏と会談し、
統一名簿について「野党が力を合わせて戦う象徴」と意欲を示していた。枝野氏はこれに「拒否」の
決意を明確にした格好だ。枝野氏の激しい口調には、立憲内でも「『迷惑だ、とは何様だ』と反発を
相当受けている」と戸惑いの声が漏れる。
 統一名簿は、政党とは別に一つ…
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