「蒼穹のファフナー」だけだわ、
全話見終わって感動し過ぎて、直後にまた最初からまた見直したのは

「人間は個として存在する事に大きな意義や価値がある」
「対話と相互理解は未来に繋がる可能性を生む」という、
作品の根底に流れるテーマがしっかりと伝わってきて、
劇中で幾つも描かれた死の一つ一つが、一層悲しくて尊く思えた

それでも本編は終盤に向けてまだ救いのある展開を見せてたけど、
前日譚「Right of Left」はもっと悲壮感漂う絶望的な環境でさ
少年達が、彼らを見守る大人達が、皆が生命を賭して戦うんだ
残される者達をほんの少しでも生き延びさせる為に、
葛藤も逡巡も恋愛感情も、何もかもを押し殺して

彼らの犠牲や献身を積み重ねた上で、本編でも大勢の犠牲を払って、
敵であるフェストゥムを理解し始めて、
やっとの思いでほんの僅かな希望を掴む人類

世界観とか設定とかメカ描写とかキャラの個性とかじゃなく、
作品そのもののテーマが最重要なんだと思う
ファフナーが15年以上も根強く支持されてる理由がここにある