二年前の桜が散る頃に嫁さん癌で亡くしたけど、夜明けの時間に息を引き取り自宅に着せる服を取りに行った時に見た優しい朝日の中散っていく桜と、お隣さんの家から聞こえてくる日常の音を聞いて、
ああ世界は俺の悲しみなんか知ったことじゃなく、今日も事もなく平常運転なんだなとこれ以上無いくらい実感したな。
あれ以来感情の起伏がほとんど無くなったけど、不思議なことに最近彼女が出来た。
世の中ってのはほんと訳分からんけどもう少し生きてみるわ。