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 韓国国防省は1月23日付の声明で「自衛隊哨戒機による威嚇飛行を強く糾弾する」とし、鄭景斗(チョンギョンドゥ)国防相は同日
、韓国記者団に「自衛権的措置」を取る可能性にも言及。今回の抗議は、韓国側の正当性を強調する狙いがあるとみられる。

 ただし、韓国国防省は8日現在、この抗議について公表していない。背景には、公表すれば日韓関
係のさらなる悪化が必至なことに加え、「韓国軍が公海上で他国の哨戒活動に強硬な対応を繰り
返している」という印象が広がり、韓国の国際的な地位が低下するとの懸念があるとみられる。(ソウル=牧野愛博)

朝日新聞社