一体どこまで大きくなるのだろう。サムスンは今年1月に米国で開かれた電子機器見本市CESで146インチの
マイクロLEDテレビ「Wall」を展示し、その大きさと鮮やかな映像で注目を集めた。
そのテレビが今回は292インチに“成長”して、オランダで開催中の見本市ISEに登場した。今年上半期に発売する計画という。
292インチというのはかなり巨大で、名称にある通りまさに“壁”。商業・公共施設向けなのは明らかだ。
ギャラリーなどで作品を展示したり、娯楽施設で多数の人に映像を提供したりといった活用法が想定される。
もちろん、目をひくのは大きさばかりではない。Wallは8Kという高解像度なので、あらゆるコンテンツをシャープに映し出せる。
また、環境に合わせてコンテンツのディスプレイをカスタマイズできる「アンビエントモード」も用意されている。
迫力のある映像を楽しむにはもちろん音響も重要で、この点では業界をリードするHarman Luxury AudioとSteinway Lyngdorfが協力している。
292インチWallの価格は発表されていないが、サムスンの8K液晶テレビ「QLED 8K」85インチが
約1万5000ドル(約165万円)することを考えれば、かなりの額になることは想像に難くない。
もっとも、8Kはサムスンだけでなく各メーカーが開発を加速させていて、これから8K映像を目にする機会が徐々に増えてくることが予想される。

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