新潟県十日町市の十日町雪まつり雪上カーニバル開催予定地で4日に制作中の雪像が崩れ、下敷きになった作業員が死亡した事故を受け、雪まつり実行委員会(会長・関口芳史市長)は5日、
16日夜の雪上カーニバルの雪像ステージ設営を断念した。6日に実行委の幹部会議を開き、雪上カーニバルを中止するか、代替イベントの開催を検討する。

 雪まつりはことしが70回目で15〜17日の予定。雪上カーニバルは雪まつりのメインイベントで、城ケ丘ピュアランド(学校町1)に雪像ステージを設営し、
NGT48らのライブや着物ショー、花火の打ち上げを予定していた。

 複数の実行委幹部によると、まつりの準備中に人命が失われた事故を重く受け止めるとともに、安全性を考慮して5日も雪像ステージの設営作業を中断したことから、予定通りの実施は困難になった。

 6日の会議では、雪上カーニバルの中止や、会場を移して別の内容のイベントを開催するなど複数の案を協議する。オープニングフェスティバルや、
きもの女王コンテスト、雪像展示など別会場で行われるイベントについても議論する。

 関口市長は取材に「重大な事故を起こして申し訳ない。さまざまな意見があるので、ご意見をうかがいたい」と話した。

 雪上カーニバルは1957年から行われ、人気アイドルの出演を呼び物に88年には約5万人が来場した。だが近年は3万人前後で推移し、昨年は悪天候で1万3千人に落ち込んでいた。
多額の経費の割に効果が低いなどとして、まつりの在り方を検討する委員会は昨年12月、廃止を提言。今回が最後の見通しだった。

http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/news/national/20190206449241.html