【朝田理論】 wikipedia

朝田理論(あさだりろん)とは、部落解放同盟中央本部の第2代中央執行委員であった
朝田善之助が確立させた部落解放理論。

「不利益と不快を感じさせられたら全て差別」「差別か否かというのは
被差別者しか分からない」といった、つまり『差別』と感じた者に全ての決定権と
主導権があるという考え方。

朝田理論に基づく恣意的な差別認定の乱発については、当初から「箸が転んでも差別か」
「パチンコに負けるのも、郵便ポストが赤いのも差別か」と揶揄されていた。
これに対して朝田は「その通りや」と笑って答え、批判を受け入れようとしなかった。

かつて朝田善之助に師事していた東上高志によると、朝田は常々「差別者をつくるのは簡単だ」と豪語していたという。
東上は朝田と共に大阪の朝日新聞社まで歩いていた時、「八百八橋」の一つである「四つ橋」にさしかかり、
「東上君、あれを読んでみ」と朝田に言われた。「四つ橋」と東上が答えると、朝田は
「お前、今、四つ(被差別部落民の賤称)言うて差別したやないか」と非難してみせた。

このような強引な難癖の付け方は、矢田事件における「木下挨拶状」への糾弾の際にも応用された、と東上は述べている。