厚生労働省の統計不正問題をめぐって、立憲民主党など野党6党派の国会対策委員長が会談し、
実質賃金の伸び率の実態などが明らかにされておらず、予算審議を行う状況ではないといった
意見が相次ぎました。

会談では、厚生労働省の統計不正問題をめぐる国会での安倍総理大臣や根本厚生労働大臣の
答弁を踏まえ対応を協議しました。

各党派からは、与党側が、今年度の第2次補正予算案や新年度予算案の審議に速やかに
入りたいと主張しているが、実質賃金の伸び率の実態などが明らかにされておらず、
審議に入れる状況ではないといった意見が相次ぎました。

立憲民主党の辻元国会対策委員長は、記者団に対し「アベノミクスは、かさ上げだったのでは
ないかという『上げ底アベノミクス』の疑念が深まる中、いちばんのバロメーターである実質賃金が
上がっていたのか、下がっていたのかを示してほしい。『実質賃金隠し』では、政策議論をする
前提にない」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190131/k10011797851000.html