http://ideal.hatenablog.com/entry/2019/01/28/005929
厚生労働省のコンドームの統計資料にミスがあるかも
ライフワークとしてコンドームの出荷量について調べていたところ、最新のものについてはグラフが見つからなかったのです。
そこで、厚生労働省が発表している薬事工業生産動態統計調査から、コンドームの出荷量をひっぱって自力でグラフを作ることにしました。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/105-1c.html
そしたらですね、一か月だけ外れ値を見つけてしまいました。
2009年12月だけコンドームの出荷量が普通の月の20倍になっている様子をご覧ください。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tomananaco/20190128/20190128003915.png
毎月、コンドームは2000?3000万個の出荷量なのですが、2009年12月においては4億6000万個出荷していることになっています。そんなバカな。
「12月はクリスマスもあるしコンドームの需要が高まるのでは?」と思ったそこのあなた。2008年のコンドーム出荷量がこちらです。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tomananaco/20190128/20190128004449.png
コンドームの出荷量にそこまでの季節変動はありません。クリスマスだからといって2倍も3倍もコンドームが必要になるわけではないのですね。
「2009年12月に何か業界に革命が起こったのか!?」とも考えたのですが、2010年1月は通常の出荷量に戻ってました。いよいよただの外れ値じゃねーか。
統計手法に変化があったのかもしれませんし、もしかしたらただの入力間違いなのかもしれません。
この件でメールで厚生労働省に問い合わせているのですが、1か月経ってもついに返事が返ってきませんでした。困るよね、「コンドームの数がおかしいんですけど……」ってメール来ても。
勤労統計まわりのニュースを見る限り、2009年のデータはもう資料が残っていない可能性の方が高いのでしょう。
コンドーム出荷量をベースに議論がしたかったのですけれど、確たるデータはすでにこの世に無いのですね。
統計調査ってコストをかけても何にもならない部門だと思いますけれども、いざ自分が困ってみてその重要性を再認識した次第です。