アメリカのシンクタンクは、公表されていない北朝鮮のミサイル開発の拠点となっている基地を特定したとする報告書を発表しました。この施設はアメリカと北朝鮮に
よる非核化の協議の対象ではないと見られますが、報告書は非核化を進める上で廃棄が必要だと指摘しています。
アメリカのシンクタンク CSIS=戦略国際問題研究所は21日、公表されていない北朝鮮のミサイル基地を特定したとする報告書を発表しました。
それによりますと、この施設は北朝鮮北西部のピョンアン(平安)北道シノリ(新五里)に位置し、中距離弾道ミサイル「ノドン」を運用する部隊の司令部が置かれて
いて、衛星写真からは、地下施設の入り口や司令部とされる建物が確認できます。
また報告書は、この施設がミサイル開発の拠点になっているとしたうえで、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを地上配備型に改良した「北極星2型」の開発でも
重要な役割を果たした可能性があるとしています。
そのうえで報告書は、この施設がアメリカと北朝鮮の協議で査察や廃棄の対象ではないとみられると指摘する一方、「北朝鮮の完全な非核化を進めるためには
こうした基地も申告や査察の対象とし、廃棄される必要がある」と主張しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190122/k10011786631000.html