県知事選の投開票日を控えた2018年9月5日、玉城デニー候補(当時)の支援者の会青年局長を務めていた翁長雄治さん(31)=那覇市議=は、初めて自身のツイッターのアカウントを開設し、こうツイートした。

選挙運動のモットーは「マイクの代わりにSNS」。候補者の政策を自分の言葉で伝えるという狙い通り、雄治さんのアカウントは開設からわずか2週間弱でフォロワーが4千人超に。選挙期間中に発信した内容の多くが千件以上の「リツイート」や「いいね」の反応を得た。

ツイートする際、雄治さんは自身に二つのルールを課し、守ったという。一つは「自分がうそだと思っていることは書かない。相手候補を批判しすぎない」。二つ目は「客観的に書く」。

〈売国奴の息子ってどんな気持ち?〉

一方でツイートには、名護市辺野古への新基地建設に反対したことを理由に、インターネット上で〈売国奴〉などと中傷され続ける前知事で父の雄志さん(故人)を引き合いにした投稿も寄せられた。
主義主張の異なる人へ攻撃的なコメントをネット上で展開する、いわゆる「ネトウヨ」と呼ばれる人たちからのツイートだ。

これに対し雄治さんは「面と向かって言われているわけではない。何とも思わない」と淡々と受け流す。
そう思える背景には自身が大学生だったころの体験があるという。「実は僕も、ネトウヨのはしりみたいなものだったんです」

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/374624
https://www.okinawatimes.co.jp/mwimgs/2/8/-/img_28d10fce0e37e97db414eac32c127dc153778.jpg