元日に東京・原宿の竹下通りで起きた暴走事件で、逮捕された男は、高圧洗浄機を発電機に
つなぐことで灯油を10メートル余り噴射させ火をつけようとしていたことが捜査関係者への取材で
わかりました。警視庁は、計画が実行されていれば多数の死傷者が出ていたおそれもあるとみて、
19日、高圧洗浄機の噴射実験を行い、確認を進めています。

元日の未明、東京 渋谷区神宮前の竹下通りで車を暴走させ歩行者9人をはねるなどし、
このうち1人を意識不明の重体にさせたとして、大阪・寝屋川市の日下部和博容疑者(21)が
殺人未遂の疑いで逮捕されました。

調べに対し「明治神宮で高圧洗浄機を使って灯油を噴射させ、火をつけようとしたが失敗し、
竹下通りに車で突っ込んだ」と供述していて、車内からはノズルの先端に着火装置がつけられた
高圧洗浄機や、持ち運びができる発電機が見つかったということです。

その後の調べで、高圧洗浄機を発電機につなぐことで灯油を10メートル余り噴射させ火を
つけようとしていたことがわかり、警視庁は19日、都内の施設で高圧洗浄機の噴射実験を行いました。

NHKが撮影した映像では、噴射すると大きな炎が上がるのが確認できました。

炎が数メートルにわたって水平方向に広がる様子もみられました。

警視庁は計画が実行されていれば多数の死傷者が出ていたおそれもあるとみて、噴射実験を
通じて確認を進めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190119/k10011783641000.html