これまでも高額な商品券や家電を用意してきた小山町は、平成30年の受入額が約249億円に達した。
小山町の町税収入は年約40億円。百数十億円規模の歳入総額の2倍程度の寄付を集めた形だ。
ただ、返礼品は高額なギフト券が大半で、寄付の半分以上が返礼品の調達費用や
業者への手数料などの経費となるとみられる。

石田総務相は「社会的にも教育的にも影響が大きい。自ら商売でお金もうけをしたわけではなく、
他自治体の住民の善意で成り立っている制度の趣旨から逸脱する」と繰り返し、厳しく非難した。
総務省は今年6月1日以降、指定した自治体以外に寄付した場合は税優遇を受けられないように
する地方税法改正を目指している。返礼品の返礼割合は3割までとし、地場産品に限定する。
規制強化を見越して違反行為をした自治体に対しても、指定対象から外すなどの対応を検討する。