>>1続き
ネットメディア「バズフィード」創刊編集長の古田大輔さんが説明する。
都内の大学の授業で気になるニュースを持ち寄り、議論をするという課題が出た。
その時、ニュースとして「まとめサイト」の記事を印刷してきた学生がいたという。
古田さんは「その学生にとってはまとめサイトも朝日新聞もNHKも一緒で、ニュース記事だと思っている」と指摘する。影響力は否定できない。

「まとめサイト」が攻撃し、嘲笑の対象にするのは沖縄だけではない。
在日朝鮮人などのマイノリティーにも矛先は向かう。

昨年12月11日付で最高裁が下したある判断が話題になった。
「まとめサイト」から人種差別、女性差別などを受け、精神的苦痛を被ったなどとして大阪府在住の在日朝鮮人の女性が起こした裁判だ。
大阪地裁と大阪高裁がサイト運営者に損害賠償200万円の支払いを命じる判決を下した。
さらにサイト運営者の上告を最高裁が退けた。
「まとめサイト」の法的責任が初めて認められた判決だった。 

 (ファクトチェック取材班・安富智希)

おしまい