韓国政府、データ提供を拒否 レーダー照射の有無の証拠
https://www.asahi.com/articles/ASM1854TYM18UHBI01Q.html

 海上自衛隊のP1哨戒機が韓国海軍艦艇「広開土大王」から射撃用の火器管制レーダーの照射を受けたとされる問題で、
韓国政府がレーダーの周波数を含むデータ提供を拒んでいた。韓国の軍事関係筋が明らかにした。

 レーダーは装置ごとに周波数などに特徴があって「指紋」のように区別できるため、データは照射の有無を決定づける証拠になるとされる。

 この軍事関係筋によれば、日本側は昨年12月27日にテレビ会議の形で行った日韓防衛当局の実務協議などで、
日本の哨戒機が受けたレーダーと、韓国艦艇のレーダーの周波数などのデータを交換して照合することを提案したという。
韓国側は、照射の事実はないとしつつ、軍事機密にあたるデータ提供に難色を示したという。

 韓国軍合同参謀本部の関係者は8日の記者会見で、「脅威を与える飛行に対応するマニュアルを具体化する」と述べた。
哨戒機の動きに対応する手順に問題があったことを、韓国軍自身も認めた発言とみられる。