韓国海軍駆逐艦が石川県・能登半島沖で海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題で、照射が2回にわたって行われていたことが22日、分かった。
 複数の政府関係者が明らかにした。防衛省は同日、レーダー照射に関し「極めて遺憾であり、韓国側に再発防止を強く求める」との声明を改めて発表した。

 政府関係者によると、P1は最初の照射を受け、回避のため現場空域を一時離脱した。
 その後、状況を確認するため旋回して戻ったところ、2度目の照射を受けた。
 P1は韓国艦に意図を問い合わせたが、応答はなかった。照射は数分間に及んだとみられる。


 韓国側は火器管制レーダーの使用について「哨戒機の追跡が目的ではなく、遭難した北朝鮮船捜索のため」などとしているが、海自幹部は「意図しなければ起こりえない事案だ」と指摘した。

 防衛省によると、レーダー照射は20日午後3時ごろ、日本の排他的経済水域(EEZ)内で発生した。韓国駆逐艦は対艦、対空ミサイルを搭載していた。岩屋毅防衛相が21日夜の緊急記者会見で公表し「極めて危険な行為」と批判した。

https://www.sankei.com/smp/politics/news/181222/plt1812220012-s1.html