岐阜県瑞穂市の棚橋敏明市長(68)が、女子中学生に対するセクハラと受け取られかねない発言をしたことを巡り、棚橋市長の給与を3割減額(来年1月〜3月)する条例案が提出され、21日の市議会定例会で可決された。
 議員の一部が出した棚橋市長に対する辞職勧告決議案は、反対多数で否決された。

 棚橋市長は、11月に高山市で開かれた平和首長会議で、瑞穂市の平和推進事業を紹介した際、市の中学生を2015年夏に被爆地の長崎市へ派遣した際の生徒の姿について、「セクハラになるかもしれないが、汗でブラウスが透け、下着が見えるほどだった」と発言した。
 この発言について、棚橋市長は「配慮に欠ける発言をしたことに対する責任を明確にする」として、給与を減額する条例案を提出していた。

 棚橋市長は任期満了(来年5月31日)に伴う市長選への出馬を表明している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181222-OYT1T50030.html