https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181218-00553383-shincho-bus_all

東京都の年間予算は「ひとつの国家と同じ規模」と言われ、昨年度はスウェーデンやインドネシアの国家予算に匹敵する13兆円に達した。
そう、ソフトバンクグループ(以下、SBG)が抱えているのは、それほど莫大な「借金」なのである。
子会社の上場で巨額のカネが懐に入るにもかかわらず、銀行は固唾を呑んで孫正義社長(61)の動向を見つめていた。

 一般投資家も巻き込み、「平成最後の大型IPO(新規株式公開)」と盛り上がりを見せているのが、12月19日に迫った「ソフトバンク」の東証1部上場である。

少々紛らわしいが、同社の旧名称はソフトバンクモバイルで、すでに1部上場しているSBGの子会社として携帯電話事業を担ってきた。
その株式のほとんどはSBGが握っている。経済部記者によれば、

「想定売り出し価格は1株=1500円。SBGが保有するソフトバンク株のうち3分の1超を売り出す予定で、調達額は約2兆6千億円に上る可能性があります。
IPOとしてはバブル期のNTTを抜いて過去最大になる見通しです」

 上場の目的について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏が解説するには、

「孫さんが、携帯事業に多額の資金が必要となると判断したからでしょう。
まず次世代の通信規格5Gへの移行を控えて、アンテナや基地局、システム整備などへの幅広い設備投資が急務。
また、携帯料金の引き下げも避けられない状況です」