“100万人収容” ウイグルで何が起きているのか
かつて中央アジアを横断する「シルクロード」だった中国の新疆ウイグル自治区。2000万人を超える人口のうち、
イスラム教を信仰するウイグル族が半数近くを占めています。中国政府は長年、ウイグル族の分離・独立運動への
警戒を強めてきました。この地で今、テロ対策を名目に、ウイグルの人たちが次々と中国当局の「収容所」に
入れられているというのです。その数は「100万人に上る」という指摘もあります。取材を進めると想像を超えた
実態が浮かび上がってきました。(国際部記者 篁 慶一)
(略)
ウイグルでいったい何が起きているのか。私はことしの春以降、日本に住む30人以上のウイグル族の人たちから
話を聞いてきました。
その結果、彼らはこの2年ほどの間に、突然家族との連絡が途絶えたり、家族から「連絡しないで」とお願いされたり
していたことがわかりました。
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また、海外に住む家族や知人と連絡を取るだけでも拘束されるというのです。
取材を通じて、「家族に会いたい、声を聞きたい」と涙ながらに訴える人に何人も出会いました。
「収容所」の実態は
「収容所」とは、いったいどんな施設なのか。
ことし11月、その実態を知る人物が人権団体の招きで来日しました。新疆ウイグル自治区出身で、10年前に移住先の
カザフスタンで国籍を取得したオムル・ベカリさん(42)です。
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オムルさんは去年3月、実家に里帰りすると5人の武装した警察官が現れ、「収容所」へ連行されました。拘束はおよそ
8か月間続きましたが、カザフスタン政府の働きかけで解放されたということです。
取材に応じたオムルさんは突然、バッグから鉄製の鎖を取り出し、自分の両手と両足を縛りました。収容所で自分が
置かれていた状況を再現したのです。
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そして、早朝から深夜まで思想教育を強制されたと語りました。
1日およそ15時間、手足が縛られた状態で国家や中国共産党をたたえる歌を歌わされたりウイグル族への政策の
すばらしさを教え込まれたりしました。『中国共産党のおかげで、今の自分がある』と思い込ませ、
『共産主義を愛するロボット』にさせようとするのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181214/K10011746441_1812141531_1812141533_01_10.jpg
さらにオムルさんは、「テロ行為を計画した」という容疑をかけられ、取り調べで虐待を受けたことや、虐待によって
命を落とした人もいたことを明らかにしました。
夏は厳しい暑さの中で立たされる。冬ははだしで氷の上に立たされ、冷たい水をかけられる。イスに縛られ、後ろから
棒で殴られました。2人が私の目の前で死にました。まるで死を待っているような生活でした。
続きはソースで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181214/k10011746441000.html