沖縄県指定天然記念物の宮古馬16頭が2016年1月から今年12月までに死に、うち13頭が一部の飼育者に集中していることが14日、分かった。

死因の多くは内臓疾患に伴う腹痛や脚の骨折による衰弱死だが、中には凍死や栄養失調といった飼育者の管理に問題があるとみられる事例もあった。
市教育委員会は馬の死が相次いでいる飼育者2人について、来年3月末の契約更新をしない方針だ。

宮古馬は市の任意団体「宮古馬保存会」(会長・宮國博教育長)の所有で、市教委が事務局を担っている。市内の希望者に飼育を委託しており現在、8戸が45頭を飼育している。寿命は平均25〜26歳という。

飼育者は馬が死んだ場合、市に届け出る必要がある。
市教委によると、15年度は4頭、16年度は1頭、17年度は6頭、18年度(12月14日現在)は5頭が死んだ。

飼育歴5年の男性が飼育する宮古馬は直近3年間で、16年に凍死や事故死、胃腸炎などで雄5頭、17年に腹痛と死因不明で雄2頭、18年に事故死で雌1頭の計8頭が死んだ。

また、飼育歴7年の別の男性が飼う宮古馬では、17年に栄養失調や農薬の誤食、死因不明で雌3頭、18年6月に死因不明で雌1頭、今月11日に脚の骨折による衰弱で雄1頭の計5頭が死んだ。

市教委の担当者は「虐待の可能性は確認できていない」としながらも、2人について飼育管理上の問題があるとして契約を更新しない方針だ。

19日に全飼養者を集めての説明会を開き、飼育管理の状況や今後の意向を聞き取る。
市の担当者は「飼育できないとの申し出があれば来年3月を待たずに早急に新たな飼い主を探したい」と話している。

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