なんでフランス人と違って日本人はデモしないの?と思った時に読む話
2018年12月13日 17:00

・サラリーマンは増税ストップしても天引きが増えるだけだと感づいている

都市のマジョリティである雇用労働者(以下サラリーマン)は重い社会保険料の負担に苦しんでいます。
消費税が遅々として上がらない一方、厚生労働省が保険料率をいじるだけでいくらでも“増税”できる保険料は年々上がり続け、
現在では事業主負担分も含めた実質で45%に上ります。
実際にはもっとですね。
ほら、参院選前に教育無償化でバラマキしたときに「財界で社会保険料を3000億円ほど負担してほしい」
「しょうがないですね、わかりました」って言うやり取りが政府と経団連との間でありましたが、
あのほとんどは今年の昇給削って捻出されてるはずですから。

この事実に多くのサラリーマンは薄々気づき始めていて、それが都市で大規模なデモが発生しない最大の理由だと筆者はみています。
増税に反対したって自分たちの首絞めるようなもんですから。
そりゃ知能の低い人の中には「あれアベノミクス成功って言われてんのになんで僕の賃金上がらないのかな?
まあとりあえず消費税引き上げ反対!」っていうバカもいるでしょうけど、
少なくとも連合の中の人たちは「サラリーマンの保険料だけ上げるのはおかしい。
消費税として社会全体で負担すべきだ」って明言してますから。
少なくともフランスの労組みたく増税に反対してデモを組織するなんてことはありませんね。

むろんサラリーマンじゃない人は増税に反対する意義はあるでしょう。
でもフリーターは忙しいし横のつながりは薄いし、ニートは部屋から出てこないですから。
あ、でも高齢者は天引きもないし時間もあるからデモし放題ですね。
日本のデモが老人ばかりなのは、そういう側面もあるような気がします。

http://agora-web.jp/archives/2036145.html