自民党の保守派国会議員が支援者向けの来年のカレンダーやパンフレット作りに苦心している。
和暦へのこだわりは強いのに、来年5月1日の改元に備えた妙案が見当たらないためだ。
中には5月以降のカレンダーで「年」を表記せず、信条と折り合いをつける議員もいる。

 民間企業などの来年のカレンダーには西暦の使用が目立つ。一方、同党の保守派議員の多くは
これまで和暦を入れたカレンダーを作り、支援者らに販売してきた。

 毎年、和暦のみのカレンダーを用意してきたある参院議員は、来年4月まで「平成31年」と記載し、5月以降は年を削除した。
秘書は「多少不便になったとしても、保守を標ぼうする人間として和暦にこだわりたかった」と思いを代弁する。

 別の参院議員は年末年始用に作ったパンフレットのプロフィル欄に生年や初当選の時期などを和暦で並べつつ、
来年夏の参院選に関しては「2019年夏に改選を迎える」と西暦を用いた。スタッフは「選挙の時期を書かないわけにはいかないから」と苦笑する。

 カレンダーで和暦と西暦を併記してきた自民党は、来年5月の部分に「元年」とだけ記した。【青木純】
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20181213/k00/00m/010/151000c