中国は、世界で初となる月の裏側への着陸を目指して、無人の探査機「嫦娥4号」を8日未明に打ち上げ、打ち上げは成功しました。

中国は、日本時間の8日午前3時半前に、四川省の衛星発射センターから、月面探査機「嫦娥4号」を打ち上げ、打ち上げは成功しました。

「嫦娥4号」は世界で初めて月の裏側に着陸することを目指していて、成功すれば、搭載している探査車を走らせて、月の表面の地質や資源などを調べることにしています。

月の探査は去年、アメリカのトランプ大統領が、国際宇宙ステーションとは別に、月の周回上に宇宙開発の拠点となる施設を新たに作るよう指示するなど、再び重要性が高まっていて、中国も宇宙開発の重要な柱としています。

一方で月は、常に同じ面を地球に向けていて、地球から見えない裏側は、電波が直接届かないため地球との通信が難しく、これまでどの国も探査機を着陸させていません。

このため中国は、今回の打ち上げに先立ち、ことし5月に通信を中継するための衛星を別に打ち上げ、軌道に乗せることに成功しています。
月の裏側への着陸には少なくとも数週間はかかるとみられ、世界初の試みが成功するか注目されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181208/k10011739471000.html