サンフランシスコ平和条約で日本が放棄した領土は、その本来の持ち主に返されるという
ルールになっているわけで、朝鮮は独立し、満州は中国に戻っている。

北方領土の場合はどうかというと、本来の持ち主は、日本なんだね。
その根拠は幕末の日露和親条約、あるいは樺太千島交換条約。
いずれも平和裡に、日露が協議して決めた国境だから、これらの条約で定めた国境線は
本来の持ち主を定めたものということができる。

朝鮮半島の場合は、本来の持ち主であるコリアンが南北に分かれてしまったので、
現状のように、北と南で二つの国になっているが、これは彼らの内部の問題。
中国が、中国と台湾に分かれているのも同様。

北方領土はサンフランシスコ条約で一旦放棄しているが、本来の持ち主である
日本に戻るということは、筋としてはまちがっていない。
その意味でいえば、K党がいうように、樺太千島交換条約に立ち戻って、
千島全島の領有権を主張することは、論理的には正しい。

本来の持ち主(日本がいってきた固有の領土)を定める基準を、日露和親条約
に求めるか、樺太千島交換条約に求めるかで、南千島(4島)になるか、
千島全島になるかが、決まるが、どちらにしても、一定の領有権の主張は
まちがっていない。