「家を出ようとすると、マンションの入り口にゴミの山…。外に出た瞬間に食べ残しの入った容器を
踏んでしまったことは、一度や二度ではありません。新宿区にも連絡しましたが、状況は変わりません。
最低限の節度は持つべきだし、こちらの迷惑も考えて欲しいですよ」。駅近くのマンションに住む住民は、
半ば諦めるようにこう嘆いた。

国内有数のコリアンタウンとして、多くの観光客が訪れる新宿・新大久保。韓流好きの若者が街には溢れ、
週末になれば、歩道をまともに歩くことも難しいほどの混雑を見せる。そんな新大久保がいま、ゴミの街と
化している。その最大の要因は、爆発的な人気を集める韓国式ホットドッグ、「ハットグ」の存在だ。
販売店は駅近隣に20軒近くあり、一日で2000本売り上げる店もあるなど、空前のブームが訪れている。
ソーセージの代わりに大量の伸びるチーズが入っており、「インスタ映え」を狙う若者達が列をなして
商品を購入し、路地裏で頬張る。だが、そのゴミを残された住民達は、「カラスや猫が寄ってきて
ゴミ袋を荒らす。朝には異臭も伴う大惨事です」と激昂する。

食べ歩きは更なるマナー問題にも繋がっていると、商店街内の店主は指摘する。「店の前で座りこんだり、
中で食べ歩く人すらいますよ。商品を汚したり、他のお客様にぶつかってトラブルになったこともあります。
ただ、こちらも客商売なので、ネットやSNSで悪評を書かれることを考えると、強くは注意できない」。
本誌記者は、「ハットグ」を食べ、ゴミを放置している日本人女性を複数名確認した。声をかけたところ、
「ゴミを捨てる場所がないからしょうがない。ゴミ箱を増やさないとダメでしょ!」と逆上し、足早に去っていった。

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http://friday.kodansha.ne.jp/sy/c10/event/106432