8月に札幌市豊平区内の住宅で頭部が切断された男女の遺体が見つかった事件で、札幌地検は7日、妻子に対する殺人や死体損壊の容疑で逮捕、送検されていた元僧侶の男(60)を不起訴処分にした。

精神鑑定などの結果、心神喪失状態で刑事責任を問えないと判断したとみられる。

札幌地裁は同日、地検の申し立てを受け、医療観察法に基づく鑑定入院命令を出した。

男は8月25日、札幌豊平署に「家に亡くなった家族がいる」と自首。自宅内から妻(58)と長男(19)の遺体が見つかり、男は死体損壊などの容疑で緊急逮捕された。その後、2人に対する殺人容疑で再逮捕された。

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