ソウル市内のホテルで6日夜、天皇誕生日の祝賀レセプションが行われ、約700人が集まる中、韓国外務省の趙顕(チョヒョン)第1次官が韓国政府として異例の祝辞を述べた。

 長嶺安政在韓国日本大使のあいさつに続き登壇した趙氏は「国慶日」を迎えた日本に祝意を表し、歴史問題を賢明に処理しつつ交流継続で未来志向的な関係を築くことを強調した。

 天皇誕生日のレセプションには例年、韓国の第1外務次官が招待され出席している。ただ、壇上での祝意表明は近年例がない。
 関係者によると、日本側の要請に韓国側が応じたという。いわゆる徴用工訴訟などで悪化する日韓関係への韓国政府の懸念と配慮がうかがわれた。

 天皇陛下が来年4月30日に退位されるため、平成の韓国でのレセプションは今回が最後。天皇皇后両陛下の写真が壇上に飾られるという韓国では異例の措置もとられた。

https://www.sankei.com/smp/world/news/181207/wor1812070025-s1.html